手帳チャレンジ。~前編~
【療育手帳】
知的発達に障害のある方に交付され、この手帳があると、障害の程度に応じ、各種の福祉サービスを利用できる。
対象は、児童相談所で知的発達に障害があると判定された方。
つい最近までは、療育手帳には重いイメージしかなかった。
療育手帳=知的障害…
息子が自閉症と診断されてから、もうけっこう開き直れてきてたし、障害があったって平和な人生を送ってもらえたらそれでいいじゃん、と思ってる。
でもやっぱ、知的障害に関しては認めたくない自分がどこかにいたんだな。
言葉とか、周りの子に比べたら遅れてるとは感じつつも、この1年くらいで飛躍的に成長してくれてるけん、うんうん、追い付いてきてる!…って思いたくて…
療育手帳をもらえるかどうか試すのが…考えることすら怖かった。
でも、療育ママ友とかネットの意見を聞くうちに、療育手帳を取得することはメリットしかない、デメリットを強いて挙げるなら“気持ちの問題だけ”ということを知って、一気に欲しくなった。
それなら一刻も早く…とりちゃんの言葉が拙いうちに申請せねば。
(↑言葉が出てない方が取得しやすいという噂で。ちなみに、知的能力を(ある程度?)判定できるようになる3歳以降で申請する人が多いっぽい。)
もし欲しくないと思ったら返せばいいんだし。
首から提げて歩くわけでもない、自分から言わない限りは周りにも知られない、使いたいタイミングにだけ使えばいい。
自閉症であることで、本来なら行く必要のなかった場所、やる必要のなかったこと、買う必要のなかったもの、思い悩む必要のなかったこと…とか、心身的・経済的負担がたくさんある。
(世の中にはもっと大変な状況の人がいることはわかってるけど、ここはあくまでも単純に定型発達の子と比べて、ということで。)
だから、受けれる補助やサービスがあるならぜひ受けたい。
負担ばっかじゃ理不尽で悔しいけんさ。
先輩ママさん(息子が知的障害を伴う自閉症)の話では、
一般的には言葉が出ていると療育手帳を取得するのは厳しそうだけど、広島市は“日常どれほどの困難があるか”をけっこう加味してくれる、それに判定の基準となる知能指数(IQ)が85以下(←ほんまなん?高くない?)と高い設定だから、とりちゃんでも取得できる可能性あるよ。
療育手帳がダメでも、精神障害者保健福祉手帳も対象に自閉症が入ってるから、療育手帳ほどの手厚さはないけれど、これだけでも取得しとくべきよ、と。
確かにとりちゃん、けっこうしゃべれるようになってる。
けど、3~4ヶ月前に療育センターの先生に「知的障害がないわけでない」とお墨付き((-_-))頂いてるけん、ダメ元でも試してみよう。
取得できたら“特別なサービス受けれてラッキー”
取得できなければ“知的障害が(あまり?)なくてラッキー”
どっちに転んでもラッキーなんだから。
で、まずは取得できるとしても初診から半年かかるという精神障害者保健福祉手帳の方から取りかかった。
精神障害(知的障害を除く)のある方に交付され、この手帳があると、障害の程度に応じ、各種の福祉サービスが受けられる。
対象は、心理的発達の障害(広汎性発達障害・注意欠陥多動性障害等)、てんかん、統合失調症、気分障害(躁うつ病・うつ病)、神経症性障害(パニック障害・強迫性障害・不安障害等)、ストレス関連障害(心的外傷後ストレス障害・適応障害等)、パーソナリティ障害、性同一性障害、摂食障害など。
かかりつけの医療機関の診断書兼意見書が必要ということで、以前自閉症のことで行ったことのある病院へ。
ここの先生、すごい雑だし話し終わったらモヤモヤが残る先生で周りからの評判も悪くてうちも嫌いなんだけど(←じゃあ行きんさんなやって感じだけどww)、ある程度うちの状況を知ってるから話が早いと思って…。
まず電話で「3歳の子で精神障害者保健福祉手帳を取得するために診断書が欲しい」と伝えて予約。
当日、診察室に通されるとすぐに先生に「はい、じゃあ前回から今日までの様子を教えて。」って。
え、そんな質問想定してなかった(*_*;
しかも前回からって10ヶ月くらい経っとんだけど…質問がザックリすぎてどこから話せばいいのか…。
でもとりあえずだいたいを答えたら「じゃあこのまま療育続けて様子見ましょう」…みたいな。
へ?
うち今日、ただの発達相談に来たんじゃないんですけど?
「今日はどうしました?」的な言葉もなくどんどん先生のペースで進めてくけん、もうわかってくれてるんかと思いきや、
ぜんぜん話通ってないんだな。
あらためて、なぜ今日ここに来たのかを説明。
すると先生、驚いたような呆れたような顔で、
「え?3歳で精神障害者保健福祉手帳持ってる子なんていないよ。そんなレッテル貼ってまで欲しがるほどのメリットないでしょ?本人、どちみち今は(バスとか電車とか動物園とか)ほとんどのものが無料でしょ?」
…って。
私:「え、でも、公共交通機関とか、介助者も一部受けられる割引があるって聞いたんですけど…」
先生:「その程度のメリットしかないよ。」
あーーー。
先生。。。
あなたはお医者さんで、さぞお金に余裕があるのでしょう。
ですが私はしがない一庶民。。
公共交通機関が割引になることがどんなにありがたいことか…。
あなたには想像もつかないレベルの話でしょうね。
“その程度”…ですもんね。。
嫌いだからゆえにすごくすさんだ気持ちになって、あ、もう価値観違うからこれ以上話しても無駄だ、って帰った。
手帳に対してのうちの認識が違ったんかな。
でもこの情報教えてくれた先輩ママさんは、発達障害絡みの団体に所属してるベテランママさん。
うちの聞き間違いだったんかな。
それかただただこの先生の方針なのか…。
いや、方針だったとしてもorほんまに3歳でこの手帳取得しとる子がおらんにしても、診断書出す気さらさらないなら予約の時点で断ってくれよ。
事前にちゃんと年齢も目的も伝えとんのになんで来させたんや(-_-#)?
わざわざ時間作って苦労して病院行って、待合室では落ち着きない子をあの手この手でとどまらせて、あげくまた先生の言動にモヤモヤさせられただけで、ちゃっかり診察料取りやがって…。
無駄を越えてる( ´△`)
後日、たまたままたその先輩ママさんに会う機会があってそのこと話したら、
嘘ー!?って驚かれて、そこの先生の方針だと思うとのこと。
あわせて評判の良い精神科があるとも教えてもらったんだけど…
これはこの↑精神科とか別の病院で再び診断書もらえるかチャレンジしてみるべきなのか…
ほんとにメリットないのか、3歳で申請する人はいないのか気になったけん、役所の担当課に電話して聞いてみた。
すると、
“精神障害者保健福祉手帳の1級ならば介助者にも公共交通機関の割引がある。
場合によっては税金の控除額が増えることもある。
必ずしも3歳でこの手帳を取得している子がいないとは言えない(←このへん明言を避けてる感。統計取ってるわけじゃないからハッキリとは答えられないとのこと。)”
ほらーーー!
(1級の手帳ではあるけど)やっぱり介助者も割引なるんじゃん。
それ塵も積もれば大節約になるじゃん。
税も絡んでくるんじゃん。
でももうモチベーションは下がってるけん、これで精神障害者保健福祉手帳のことは一旦終了ー。
それにしても知らないことだらけじゃけ、
もっとアンテナ張って知識増やさにゃな。