手帳チャレンジ。~後編~
精神障害者保健福祉手帳が取得できなかった今や、療育手帳はますます無理な気がする…
と一度は弱気になったけど、療育ママ友たちと話してるうちにまたやる気が湧いてきた。
対象が18歳未満の場合は、児童相談所が窓口。
さっそく電話。
対応してくれた人、優しい口調で感じが良い~~(*´-`)
病むことの多いこのご時世、この状況、口調1つで心が救われる。
…この歳になっても言葉の荒い自分が恥ずかしい。
子どもの年齢や、現在の様子、この手帳のことをどこで知ったのか、なぜこの手帳が欲しいのか、などを聞かれた。
そして、その電話から1ヶ月ちょい待って、ついに予約当日。
児童相談所って初めてでドキドキ。
古い建物で暗い。けど、この建物に療育センターも入ってて、通う子どもたちで賑わってる。
嘘まではつかないにしても、気持ち盛り気味な表現で“どんなに大変でしんどい日々を過ごしているか”っていう数々の困難を事前にしっかりメモしてきた。
母である私の見た目も、“ほら、子どもの問題行動への対処に追われて私こんなにげっそり疲れきってるよ?”風の仕上がりだ。←元から疲れ顔なだけか。
うちらを担当してくれた先生(心理士?か何か?)、若げなお姉さん。
こんな特別で立派な仕事しててすごいなー。
個別の部屋(手前に大人用のテーブル、大人用の椅子が向かい合って2席、そのテーブルにくっ付けて子ども用のテーブルと椅子、奥にカーペットエリア、その中心に子ども用のテーブルと椅子、だったかな?)に通された。
※※※検査の内容、けっこう書いてます※※※
※※※知りたくない方はご注意ください※※※
↓↓↓
先生はいろいろな道具が入ったカバンを広げて検査スタート。
カバンの中には書類?説明書?みたいな紙も入ってて【鈴木ビネー検査】って書かれていた気がする。
うろ覚えだけど、検査内容だいたいは下記の感じ。
●質問(話し方は違ったかもしれません)
Q.お名前は何ですか?
→A.(名字)(名前)です。◎
Q.何歳ですか?
→A.3歳です。◎
Q.男の子ですか?女の子ですか?
→おんなのこです。×
…そいやぁ、今までとりちゃんにほとんど男の子とか女の子とかってこと話したことなかったかも。
でも他の子は教えなくても日常の中で自然に理解してるもんなのか?
ってか男女の区別ってどー教えればいいんだ?
次に道具を使った検査。
いろいろな絵のカードを提示されて、その名前が言えるかどうか。
コップ、靴、傘、犬…他にも何個か。
とりちゃんほとんど正解。
次に型はめパズル。
平面の板に10種類の図形が描いてあって、先生から一つずつ渡される図形のピースを同じ形のところに置いていく。とりちゃんは最後のダイヤ型だけ間違って、台形のところに置いてた。
ここで先生は一旦部屋を出て行って、戻ってきてからは、うちへの聞き取り。
なぜ療育手帳が欲しいのか、普段の様子、偏食があるか、言葉の成長具合について、 トイレ・ 着替え・歯磨きが自分でできるか、こだわりがあるか、同年代の子どもと関わる機会があるか、手(暴力)が出るか、お風呂の時は自分で洗うか、水を怖がるか…
覚えてる限りではこんな感じ。
聞き取りが終わってまた先生は部屋を出て行って…
しばらくして帰ってきたらもう検査の結果報告。
「今回は基準を満たしませんでした。」
ああ、そうか。
手帳が欲しくて来たくせに、どこかホッとしてる自分。
「それは知的障害がないということですか?」って聞いてみたら、
どういう言葉だったかはハッキリ覚えてないけど、あくまでも基準を満たさなかった、ということを強調された答えられ方だった。
なんかグレーゾーンな気がするな。
こういう検査とか健診とかの時、毎回思うんだけど、事前に検査内容を知ってて家で練習積んでたら、練習しない場合よりも出来る項目増えるよね?
そしたら検査結果変わることもあるよね?
でもそれってちゃんと検査出来たことになるん?
それとも、発達に問題のある子は練習積んでもなかなか出来なくて結果にほとんど差がでないとか?
1歳半健診の時、事前に練習して行けば、何個かクリア出来たテストがあって要観察にはならなかったんじゃないか…
と疑問に思う一方、
でも要観察になっただけのことあって、ちゃんと(?)自閉症だし…。
↑どの部分に問題があって要観察になったのかわからんから、このへんのモヤモヤがずっと消えない。
今回もだけど、判断基準をハッキリとは教えてもらえんかったな。
教えられない、という雰囲気だった。
でもとりあえず、ここ1年くらいでかなり成長しているということを考えると、これからもさらに成長して知能も伸びることが期待できると思う、的な、前向きな評価をして頂いたので、精神障害者保健福祉手帳に続き療育手帳も取得ならずで残念ではあるけども、少しスッキリした気分になりました。
児童相談所から駅に向かっている途中、とりちゃんが「ドクターイエロー!!」って。
指差す方に目をやると、遠く、ビルとビルのわずかな隙間にドクターイエローの姿が!
一瞬で走り去っていったけど、母子ともにテンションめっちゃ上がった。
「とりちゃん!よく気付いたね!ドクターイエロー初めて見たね!嬉しいね!」
ニコニコ満面の笑みのとりちゃん。
ドクターイエローを見ると幸せになれるというジンクスがあるそうな。
とりちゃん、見つけてくれてありがとう。
ママにも見せてくれてありがとう。
ジンクス信じて、これからも楽しく頑張っていこうね。