エイドス~自閉症の程度をはかる検査~
息子のとりちゃんは今年初めに自閉症と診断された。
とりちゃん2歳5ヶ月の時。
その診断をした小児科医の先生は、淡々と冷静に無表情で話す方で…なんかうちには合わなくて、先生の説明もちゃんと飲み込めてないことがあったり、でもこちらから聞く意欲も湧かなかったりで、モヤモヤが残った。
そこで、親の勧めもあり、セカンド・オピニオン的な感じで、大学病院でも診てもらうことに。(3ヶ月半待ちで。)
大学病院へは3回行った。
①小児科医の先生の問診
②検査担当の先生による検査
③検査結果を小児科医の先生から聞く
セカンド・オピニオンとは言ったけど、自閉症の診断に異論はない。
とりちゃん、自閉症の特性たくさんあるし、認めざるを得んもん。
うちが大学病院でも診てもらおうと思った理由は、とりちゃんが“どの程度の自閉症なのか”を知りたかったから。
あと、他の先生ならとりちゃんのことをどんな風に説明するのか聞いてみたかったから。
それで、エイドスという、自閉症の程度がわかる検査を受けることになった。
以下、検査で行った内容↓(覚えてるものだけ)
●ボタンやスイッチ、レバーを操作したら人形が飛び出すオモチャ
●ハンドルをぐるぐる回したら人形が飛び出すオモチャ
●シャボン玉
●先生が名前を呼んで反応するか。しない場合、親が呼んだら反応するか。
●先生が「見て!」と言って目線だけで遠くの人形を見るように促して見るかどうか。
●先生が風船を膨らまして、手を離して飛んでいく風船に対する反応。
●赤ちゃんの人形を使って、誕生日会の設定で、ケーキにロウソクを立てる、ロウソクを吹く、「赤ちゃんがお腹すいたら?」「赤ちゃんが喉乾いたってー」でケーキを食べさせたりジュースを飲ませたり、「ジュースがこぼれたよ」で拭く仕草をするか。「赤ちゃん眠たいみたい」でねんねさせるか、など、状況に合わせた行動がとれるか。
●先生が見本の動きを示したあとで同じ動きができるか。(カエルのオモチャで「ぴょんぴょん」、飛行機のオモチャで「ぶ~ん」、円柱の木を使って車などの乗り物に見立てて遊ぶか等)
●先生のいないいないばぁへの反応と、自分でもできるかどうか。
●おやつを1つずつ食べる、2種類から選ぶ、“ちょうだい”の要求ができるか。
●親の言葉だけで笑うことができるか。
…こんな感じだったかな。
とりちゃんは遊んでる感覚で。
判定は10段階で出る。
1〜2は所見なし。
3~10が自閉症で、10に近づくほど程度が重い。
…って、わたしの拙い記憶だけで話してて、間違ったとこがあったら申し訳ありません。
だって検査結果とか、検査の説明が書かれたなんらかの紙がもらえると思ってたのに、一般に持ち出したらダメらしくて、なーんも手元にもらえんかったけん記憶だけが頼り。
で、とりちゃんの判定結果はと言うと…
【3】でした。
一番はホッとした気持ち。
軽度で良かった。
しかも、最初重い判定を受けてた子が成長とともに軽い判定に変わることはあるが、逆(軽い→重い)は無いとのこと。
…ほんまなん?信じていいん?信じるよ?信じたい。
半年前に初めて自閉症と診断された時は自閉症の特性が最も濃いタイプって言われたけど、今回3という軽度の判定を得れたのは、この半年間の療育の成果と、あと、家で使う調理油はサラダ油からココナッツオイルに変えたこと、えごま油を積極的に食事に取り入れてる成果だ!
そう思わないと頑張ってこだわってきた甲斐がない…
気休めとは言わないさ!
その一方で、
え?
こんなに大変なことあるのにたったの3 ?
2と3の差とんでもないじゃん。
じゃあ5とか6とか、9とか10の人ってどんだけ大変な思いしとん…。
とも思った。
そんな複雑さはあるけど、今回、大学病院に行ってみたのは正解。
先生がすごく良かった。
優しく話しやすく感じの良い女医さん。
うちの質問にもすべて丁寧にわかりやすく、ちゃんと納得できる答えを出してくれる。
ついでに聞いてみたこと。
Q.幼稚園選びで、お友だちがたくさんいてきっちりめな近くの幼稚園にするか、少し遠いところでお友だちがいなくてもとりちゃんがのびのび通えそうな幼稚園にするか迷っている。
将来近くの小学校にあがる時に、幼稚園時代のお友だちがいないのは淋しいのではないか?
A.人見知りがなければ小学校に上がってもすぐに新しいお友だちができると思うから、幼稚園選びにお友だちのことは考慮しなくてもいいのでは?とのこと。
Q.自閉症に向いてる(脳の機能を成長させるような?)習い事は何かありますか?
A.とにかく興味のあることをさせるのが一番。いろいろ試してだめならやめればいい。
Q.思春期は障害がない子でさえ荒れるから、自閉症だとさらに不安。今から出来る思春期対策はありますか?
A.親との関係を良好にしとくこと。
そうよね。それは一番大事よね。
なんか、大人げなく怒鳴って叱ったりすることよくあるけど、もっと冷静に穏やかになろう。
とりちゃんから一番信頼される、大好きな人になれるように。
そして、今回の結果に油断せず、…いや、とりちゃんの日々の様子見てたら油断できるわけないけど…今後も頑張っていこう。