torch2の日記

自閉症の息子、これからどうなっていくんだろう…。それは本人と家族の頑張り次第かな。ダラダラしたい主婦だけど、楽しむことを諦めずに頑張ってみよう。

遠城寺式・乳幼児分析的発達検査(改訂版)と新版K式発達検査2001

うちの子・とりちゃんが2歳3カ月の時に受けた発達検査が「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査(改訂版)」と「新版K式発達検査2001」。

と言っても、先生から口頭でこの検査名を聞いた記憶はなくて、検査結果の紙に書いてあったから知ったもの。

 

【遠城寺式・乳幼児分析的発達検査(改訂版)】

 この検査は、乳幼児の発達を「運動」・「社会性」・「言語」の3つの視点から見るもので、

●「運動」:「移動運動」と「手の運動」
●「社会性」:「基本的習慣」と「対人関係」
●「言語」:「発語」と「言語理解」

というように、さらに6つの領域にわけて、結果を“今、何歳何ヵ月レベルなのか”で示しているもの。

 

【新版K式発達検査2001】


子どもにとって遊び感覚で受けれる検査なので、子どもの自発的かつ自然な行動を見ることができる。
その様子から、結果を
●姿勢・運動
●認知・適応
●言語・社会
の3つの領域にわけて、これもまた“今、何歳何ヵ月レベルなのか”で示している。


…ってことらしいけど、「はい、ではこれから○○検査を始めます!」みたいに宣言されて受けたわけじゃないし、計5回療育センターに行った中のどこからどこまでがどの検査だったのかわからない。
検査結果の紙には、検査内容を一気にまとめて書かれてるし。

 

とりあえず、小児科医から直接受けた検査内容は下記の通り。

 

【積み木】
先生が作った見本の通りに作れるか。
→4個積み上げる塔は出来たが、トラックの形はダメ。先生が作った積み木トラックをそのまま手で走らせる。
(家に帰ったらトラックも作れたが、あの場ですぐに指示通り出来たかが重要。)


【形の弁別】
まる、さんかく、しかく、の型はめ。

→3つともクリア。

 

【描画】

先生と同じに描けるか。
→まるが描けず、すべて往復線(左右にシャシャシャー!)になる。


入れ子5個】
5個の重なる器。
→1個抜けて4個で一度仕上がるが、また出し入れしながら、なんとか5個仕上がる。


【記憶板】
9個くらいの絵があって、蓋で隠しても質問された絵の場所を当てられるか。
→2回目でなんとか指差せた。

けど、質問される前に待てずに自分から蓋を開けてしまう。


【絵指示】
これまったく覚えてないけど、結果に「声を発しながら指差しで全て答える」って書いてある。
そんな上手くいったのあったっけww?


【絵の名称】
いろんな絵が提示されたんだと思うけど、「声を発するが聴き取ることができない」。
とりちゃん、頑張って何か言おうとはしてたんだね。偉いよ。


【用途絵指示】
よく覚えてないけど、絵が描いてあって「〜で使うものはどれ?」みたいな質問があったのかな?
→椅子と洋服のみ正解。


【身体指示】
体の部位を答えさせるもの。耳とか鼻とか。
→どれも答えられず。
家では出来る時もあるのにー。


【表情理解Ⅰ】
いろんな表情の絵があって「〜の顔はどれ?」って質問。
→泣いている顔に対して「えーんえーん、はどれ?」でギリギリ正解したけど、笑ってたり怒ってたりは答えられず。
表情読み取るの…これから社会で生きていくのに大事よね(´・c_・`)

 

 


今回、遠城寺式〜の結果は新版K式〜よりも悪くて、1歳半レベルだったんだけど、先生曰く、こちらはあまり気にしなくてもいい(?)とのことなので、ほんとに気にしない。


全2回あった、他の子どもと同じ部屋の中で一緒に行う検査では、パズルや手先を使うようなオモチャ、滑り台やマット、ブランコなどの体を使う遊具で自由に遊ぶ様子を見られる。

途中で、椅子に座らせて絵カードの課題が出される。
が、とりちゃんだけ席を離れることが多い。

 

最後におやつの時間。
家から持ってきたおやつ(うちは今回優等生ぶって?おにぎりにしてみた。)を食べさせるんだけど、遊びたい思いが勝って、ここでもまたとりちゃんだけ走り回る。はぁ。

 

というか、そこにいる言語聴覚士の人とか保健師?さん、メモとか取ってないし、別にどの子担当とか決まってなく、子どもの気まぐれで代わる代わる相手してるけど、そんなんで検査になるの?

 

…と不信だったけど、結果の紙もらって自分の失礼な思いに反省。


めちゃくちゃしっかり観察されてました。(当たり前かww)

なんなら、検査始まる前の待合コーナーでの様子までばっちり見られてた。
怖いくらいに細かく書かれてた。


で、今回メインの新版K式発達検査2001の結果はというと…

当時の年齢=「生活年齢(CA)」が2歳3カ月なのに対して、「発達年齢(DA)」が1歳10カ月。

 

発達のレベルを数値で表した「発達指数(DQ)」というものも算出される。

( 遠城寺式〜では「発達指数(EQ)*1」と呼ぶのかな?)


DQ100が平均的・年相応な発達の数値。
100以上だと年齢より発達が進んでる。
100以下だと年齢より発達が遅れてる。
でも85〜115までは標準の範囲内。

DQ70以下は知的障害で療育手帳をもらえる。
(住む地域によって基準が異なる。)

DQ70〜85が境界域(グレーゾーン)。

 

で、とりちゃんはDQ79。
グレーゾーン……。

 

でもグレーゾーンって具体的にどういうこと?
知的障害にもなる可能性あるってこと?
なんか、79ってすごい微妙なとこにいるじゃん。心が落ち着かない。


頭が?だらけになったけど、先生と話す時間は限られたし、診断のショックで聞ける精神状態でもなかったから、今度別の誰かに聞いてみよう。


ちなみに「発達指数(DQ)」と「知能指数(IQ)」は別物。

3歳未満の子どもだと、知能を調べるにはまだ早いから発達検査。
3歳以上だと知能検査。

 

 

気になることがたくさんあるけど、療育センターで担当してくれた小児科医は…なんか淡々とし過ぎて人間味がなくて…もうあまり質問する気になれない。
この先生の自閉症という診断は疑ってないけど、個人的にどこか他の小児科にも行って、セカンド・オピニオンとしての意見も聞きたいな。